名瀬市内は何事も無かったのような、というよりいつも通りの感じでまるで災害が起こっている同じ島とは思えないほど変わらない日常なので、このままでは名瀬に居ると何もしないまま時間が経ってしまうと危機感を感じ、友人らと被害の大きい住用へボランティア作業へ行くことにしました。
災害が起こるまでは何も変わらずいつも通っていた"
G"こと城(
ぐすく)への道・・・
トンネル前はだいぶ土砂が片付いていましたが・・・
出口付近は・・・ 言葉が出ない・・・
自衛隊の方々を含めみんな必死で土砂を取り除く。
浸水被害の爪痕はそこを通った時に見るだけで心が痛みます・・・
ショウゴくんのステンドグラスの工房もかなりヤラれてました・・・
少し集落の中を走ると、だいぶ復旧が進んだのかあまり水に浸からなかったのか比較的普通。
昨日のブログで見たとおり、城のポイントの現状を見てガックリする間もなくボランティア作業に向かうため更に奥へ・・・
内海の途中で大規模ながけ崩れが・・・ ハンパ無い・・・
木工センター前のコンテナ。
この付近もかなり浸水が激しくほとんど建物が屋根まで浸かったようです。 恐ろしい現場です。
そして避難場所になっている体験交流館へ。
入口には報道関係、医療関係、復旧作業の本部とほとんどの拠点になっています。
未だこの辺でしか携帯は繋がりません・・・
そして入口右側にボランティアの受付があります。
中に入って、申し込み用紙に必要事項を書き込んで、作業のいろいろな注意点や指示を受けます。
社会福祉協議会の職員のみなさんが一生懸命ボランティアをまとめてくれています。
指示を受けて現場へ! 途中にある美味しいたこやき屋さんのたこ福が・・・
ニュースで何度も映し出された奄美市住用支所。ここの被害の酷さにはただボー然・・・
とりあえあずどこに行けばよいか聞いてみる。
ここから山裾に入っていくと石原という小さな集落があり、わんも初めてそこへ行ったのですが・・・ 現場に着いた瞬間誰も言葉を発しなくなり・・・黙って作業開始。
それほどまでにあまりにも被害がひどい状況でした。 平屋の住宅が立ち並ぶとこですが一気に水が入ってきて頭くらいまで水に浸かり、雨が収まってもなかなか水が引かなくて泳いで避難したそうです・・・
50歳くらいのおじに話を聞いたら、ガードレールの上に立ってカーブミラーに捕まってたじいちゃんをカヌーで助けたとか・・・
少し離れた物置からは扉をあけたらとり残された犬達が出てきた・・・
小さな命・・・ ホント生きてて良かった・・・
ホントにここで何が起こったのか、名瀬に居るとまったく分からない現実。
命の危険というものを肌で感じてホントにゾッとしました・・・
隣りへ隣りへと家の中のものを運び出しては移動していき、もっと奥の古い家屋に住んでいた夫婦の家も相当酷い状況だったので一目散に家に入って運び出しを手伝いました。
「ありがとうね・・・ ありがとうね・・・」 小さな声でお礼の言葉をつぶやく・・・
「全然大丈夫ですよ! 気にしないで運ぶのどんどん渡してください・・・」
「ありがとうね・・・」 と涙ぐみながら泥にまみれた何冊もの家族のアルバム写真を渡された時、運びながらドッと涙が溢れてきました。
運び出しながら、どこの家に行っても思い出の物がたくさんあるのです・・・
災害とは、家や生活は勿論、想い出や最悪人の命さえをも奪い去ってしまうホントに辛いアクシデントなんです・・・
現場にいるとその心情がもろ伝わるので、そんな時に助けてくれる人が居ると絶対嬉しいだろうと自分に置き換えて考えると、より一層やる気が出てきました!!
そして最初の現場が落ち着いたので一旦体験交流館へ戻り、次の指示を待つ面々・・・
次の現場へ移動し、いったいどんな事するのかい?と思って見てみると・・・
川から溢れだし,1mほど積もった大量のゴロ石を手作業で撤去する・・・。
これはまたかなりハードだ・・・
狭くてミニユンボも入らないので、完全に人海戦術でスコップでスクってはネコ車に積んで道端まで運び、軽トラに積んでは捨てに行くという肉体をいじめるには最高な作業・・・ 終わりの見えないあまりの量にみんな少したじろぎましたが始まってしまえばエンジン全開!! どんどん運び出します!
これこそまさに"心"です。これが奄美に昔からある"結いの精神"です。
人のため、みんなのため、そして愛する我が奄美大島のため☆
ほとんど休みなくリレーしては石を運びます。
途中ミスターが来て撮っていた映像。
みんな必死で石をかき出しては運びを繰り返す。
バイトでもつらい作業を誰も根を上げずにひたすら続けてだいぶ落ち着いたとこで、この日は作業の指定された時間が来たのでとりあえず終了!
作業で使用したスコップなどを川で洗う。
「今は川などで手を洗ったりするのは、汚水が流れてるので危険です」とラジオなどの放送で聴いてあぁ・・・
でもまぁいいかっ! この日はとても気持ちのよい達成感でいっぱいでしたから☆
ハードな作業の後はみんなが笑顔☆ これがまた最高な瞬間。 奄美はやはり素晴らしい島だ!
そしてノーバンブログをご覧のみなさんからもたくさんの応援、励ましのメッセージを頂きホントに嬉しく思っています! 心配してくれているみなさん本当にありがとうございます☆
一日も早く元の美しい自然溢れる奄美の姿を取り戻す為、そして被災者の傷ついた心を少しで癒していければとわんはまだまだボランティア活動を続けていきます。
そのため仕事上多々御迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、申し訳ございませんが御理解・御了承くださいますようどうぞ宜しくお願い致します。
そして被災されたみなさんの一日も早く日常が戻ることを願っています。
今現在、被害を受けた方々の衣服・医療・食糧などの供給は全国各地からどんどん集まっており、おかげさまで大丈夫なようです。
しかし、今必要なのは人手とまさにお金なんだそうです。
今朝の発表で
被害総額は14億円に上るとも言われています。
災害募金の準備も整ったようなので、みなさんのお気持ちをよろしければ是非
"
奄美地方大雨災害義援金"まで御寄附・またはボランティアの参加をヨロシクお願い致します!!
義援金募集のお知らせ
(
http://www.city.amami.lg.jp/gienkin.asp )
(
http://news.amamin.jp/e59908.html )
奄美市ボランティア
(
http://amamishakyo.org/ )
(
http://blog.amamishakyo.org/ )
そして台風が・・・ もう今日からヤバい感じになってきてます。
雨降りっぱなし、風も凄い、更に被害がでないかマジで心配です・・・
小湊・住用・龍郷・大和にお住まいの方は二次災害を未然に防ぐ手段としてとりあえず名瀬市内に避難しておくのも一つの手です。
かなり強い台風が直撃するので充分に警戒して安全な場所で台風を乗り切ってください!!
頑張れ奄美!! みんなの力で奄美を元気にしよう!